学生時代に好きなアーティストがボブ・ディランに影響を受けたのを知って、ボブ・ディランをよく聞いていた。
私が認知行動療法を始めるようになって、苦しいときや挫折しそうになったとき、ボブ・ディランの「風に吹かれて」を今でもYoutubeでよく聞いている。
How many roads must a man walk down 人はどれ位の道を歩めば
Before you call him a man? 人として認められるのか
How many seas must a white dove sail 白い鳩はどれ位海を乗り越えれば
Before she sleeps in the sand? 砂浜で休むことができるのか
How many times must the cannon bolls fly どれ位の砲弾が飛び交えば
Betore they’re forever banned? 永久に禁止されるのか
The answer, my friend, is blowin’ in the wind 友よ答えは風に吹かれて
The answer is blowin’ in the wind 風に吹かれている
How many years can a mountain exist 山は海に流されるまで
Before it’s washed to the sea? 何年存在できるのか
How many years some people exist 人々は何年経てば
Before they’re allowed to be free? 自由の身になれるのか
How many times a man turn his head 見ないふりをしながら
Pretending he just doesn’t see? 人はどれくらい顔を背けるのか
The answer, my friend, is blowin’ in the wind 友よ答えは風に吹かれて
The answer is blowin’ in the wind 風に吹かれている
How many times must a man look up 人はどれくらい見上げれば
before he can see the sky? 空が見えるのか
How many ears must one man have 人にはどれくらいの耳があれば
Before he can hear people cry? 人々の悲しみが聞こえるのか
How many deaths will it take till he knows どれ位の人が死んだら
That too many people have died? あまりにも多くの人が亡くなったと気づくのか
The answer, my friend, is blowin’ in the wind 友よ答えは風に吹かれて
The answer is blowin’ in the wind 風に吹かれている
この今日を聞いていてたまに思うものだ。日本の精神看護の教育は間違っている。
日本で行われている精神看護が違った方向に行っているからだ。
そのことを精神看護の研究者・大学の教員は気づいている。
そしてそういった研究者・大学の教員の多くは、臨床から離れて仕事をしている。
「昔は看護師をしていたけど、今は教員なんです。」
そんな説明をたまにする人がいるけど、この説明、いちいちやけに鼻につく。
ボブディランはこんなことを言っていたらしい。
「世の中で一番の悪党は、間違っているものを見ても、それが間違っていると頭でわかっていても、目を背けるやつだ」(釣りキチ先生の英語教室より引用)
認知行動療法の1分野である行動分析学の教科書には、
「行動分析学で世界を救おう」と書かれている。
日本の行動分析学の教員には、「戦争をなくしたい」と思ってこの道に入った人もいる。
戦争はまだなくなっていないけれど、行動分析学は問題を抱えた人以外にも社会的な問題の解決にも貢献している。
私は「精神看護で世界を救おう」と思っている。
精神看護という分野は汎用的であり、社会に馴染みやすいからだ。
認知行動療法を携えた精神看護であればそれが可能だ。
どんな認知的・行動的な問題でも汎用可能である。
戦争に参加せざるをえない子どもを救えるかもしれない。
虐待をしそうになっている親を救えるかもしれない。
トラウマに苦しむあの人も病気になって悲嘆にくれる人も。
これまでミスリードしてきたことに目を背けず、教育の面からこの国の精神看護を正しい方向に導いてほしい。答えは風に吹かれている…。
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