滋賀医大の稲垣先生の軽快で面白いトーク、名市大香月先生のしたたかかつ説得力のある説明は絶妙でした。グルーブワークが多かったですが常にどのグループにも笑いがあって研修は盛り上がっておりました。
香月先生の心理教育のロールプレイを見せていただきましたが、かなりハイレベルなCASEにも冷静さを保っており、決して訴えに巻き込まれたりされていないので、とても臨床もお上手なのだろうなあ。
懇親会にも参加させていただいて、稲垣先生のアグレッシブな部分が伝わってきて、こんな精神科医もいるのだなと少し嬉しく思いました。
それで研修内容といえば、国府台モデルという心理教育プログラムのカタをグループワークを通して学んでいく、というかんじでした。
また認知行動療法を学んでいる1人の看護師の感想を綴っておきましょう。
①心理教育で再発率が低下する件
②家族心理教育と認知行動療法における心理教育は違う件
正確にいうと心理教育には大きく二種類あるそうで、①疾患教育を意味するもの、②プログラム化された家族心理教育がある。
この研修は②を取り扱うため、最初は何やってるんだ?と面食らってしまった。
③まんじゃう理論のメタファーはイマイチな件
あんこが困難を抱えながら生活してあるときに心の中にある、怒りや悲しみ、虚しさ、生き辛さの感覚をしめしたもの。皮が、あんこを抱えながらも生活を成り立たせるために機能している心の働き、頑張り、強さ、したたかさをあらわすらしい。
このたとえで何が言いたいかというと、心の健康な状態とは、皮があんこを上手にくるんで、まんじゃうらしくある状態と説明するらしい。しんどくても皮がしっかりしてたら生活はなんとかなる、ということらしい。不健康な心の状態は皮が破綻してあんこがはみ出た感じらしい。この状態では辛さの大放出なので、生活が維持出来なくなる。→もうこの辺でよくわからない。
④まんじゅうからのスーパーバイズ
よくわからないまんじゅう理論だけどこのあとに稲垣先生に言われた言葉にハッとした。
➖あんこばかりに焦点を当てるとその人の皮の機能を弱めて、あんこをわかってくれた人への依存感情を増やす事態になる➖
私のCBTは多くの確率で、患者さんを依存させてしまうことが多かった。つまり問題ばかりに興味をもって上手くその患者さんのことを理解したとしても、ちゃんとやれてることを認めてあげれてないんだなぁ。
まんじゅうはよくわからなかったけど、強烈なスーパーバイズを受けた気がした。
そうかちゃんと出来てるところを認めてあげることができてなかったのか、看護として大切というか基本的なことなのに、症状を追いかけるあまり自分を見失ってしまったなぁー!
⑤他の研修に参加しても認知行動療法のことを考えている件
これは分化強化だなぁとか、講師の強化の使い方間違ってるよとか。なんで家族心理教育は問題を扱わないのさ、CBTだったらここは行動実験するわ、とか。
2日間の研修だったけど、たくさん得たことも多かったです。
0 件のコメント:
コメントを投稿