日本精神保健看護学会教育活動委員会主催 研修会開催のお知らせ
境界性パーソナリティ障害,DBT(弁証法的行動療法)をどう実践し看護するのか、症例を通じて
境界性パーソナリティ障害の看護は、精神科看護にとって、最も困難なものの1つです。しかしメンタルクリニックが増え、精神科救急入院料病棟などの整備が進み、看護スタッフが避けて通ることは、もう不可能です。でも、こじれた治療関係になってしまうことも多いと思います。
ところが、世界的には境界性パーソナリティ障害の臨床は大きく進んでいるのです。アメリカ精神医学会診断基準の最新版DSM-5(2013)では、I軸、II軸の区別が廃止され、パーソナリティ障害とうつ病などの精神障害との間の区別がなくなりました。それは、境界性パーソナリティ障害の長期予後が従来考えられていたよりも、ずっと「良好」で、確固たるエビデンスを有する治療法が開発されたからです。
DBT(dialectical behavior therapy、弁証法的行動療法)は最もエビデンスを有する境界性パーソナリティ障害への治療法です。その詳細なマニュアルと確固たるエビデンスは当初、驚きと疑いをもって迎えられましたが、今では標準的な治療法の1つとされています。日米で医療制度は大きく異なり、日本にそのまま移植することはできません。しかし、そのポイントを理解し、治療関係構築に役立たせることは可能で、この分野の第1人者の1人の永田先生に実際の症例を通して紹介していただきます。
講演者 永田利彦先生(なんば・ながたメンタルクリニック)
日時 2014年 3月1日(土) 14:30 ~17:30
場所 宝塚大学 大阪梅田キャンパス 看護学科
参加費 無料(先着120名)
弁証法的行動療法を学びたい方、また日本の医療に合わせた弁証法的行動療法を学びたい方はぜひ。
ちなみに弁証法的行動療法は境界性パーソナリティー障害の自殺行動にエビデンスがみられます。行動分析家が生み出した境界性パーソナリティー障害の患者さん向けです。
日本ではあまり実施数は伸びないですが、看護の現場では境界性パーソナリティー障害の患者さんにどのように関わったらいいのか、どういう関わりが患者さんを救うことができるのかを本気で考えている看護師が多いです。看護という立場からどのようにアプローチできるのか学べるのではないでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿